REQUIEM

A.D.

1867

慶 応 三 年

準備中Ryoma Assassination

坂本龍馬暗殺

十一月十五日 · 京都 · 近江屋

新時代の設計図を持った男が、近江屋の2階で斬られた。

Incident Briefing · 事件概要

百六十年、犯人は特定されていない

慶応三年(1867年)十一月十五日、夕刻。京都・近江屋の2階で、坂本龍馬中岡慎太郎が談笑していた。

薩長同盟を成し遂げ、大政奉還を将軍に決断させた男。新政府構想を懐に、次の時代を描いていた矢先だった。

階下から男が上がってきて、「十津川郷士」と名乗った。その瞬間——抜刀。数秒の白刃の嵐。

龍馬は額を割られ、即死。中岡は二日後、致命傷の末に息を引き取った。

実行犯は、未だ確定していない。

京都見廻組、新選組、薩摩藩、紀州藩、土佐藩内部——
百六十年、疑惑は消え、また浮かぶ。
真相は、あの夜の近江屋に閉じ込められたままだ。

The Twist · 本事件の仕掛け

毎プレイ、
犯人が変わる

史実で答えが出ていない事件は、ゲームでも固定しない。異なる真相を、異なるプレイで体験する。

Random Culprit

毎プレイ、犯人が変わる

史実で犯人が確定していない事件だから、ゲームでも固定しない。 真犯人はゲーム開始時にシステムが選出し、誰にも事前には明かされない。

同じ8人、同じ近江屋の夜でも—— 次に遊ぶときは、別の真相があなたを待っている。

Political Tides

情勢システム

幕末は、日々情勢が揺れていた。 薩摩と幕府の緊張、土佐藩の動揺、列強の干渉——。

ラウンドごとに政治情勢が変動(-2〜+2)。 情勢に応じて手がかりの重みが変わり、同じ証拠でも「追い風」か「逆風」か、 プレイヤーの判断が揺さぶられる。

Sealed Letter · 封書

お龍には、龍馬からの「最後の手紙」が渡される。開封の権利は、彼女だけのもの——開くか、封じたままにするか。

The Cast · 登場人物

近江屋の夜、
あの場にいた者たち

それぞれが、その夜京都にいた理由を持っている。誰があなたの役になるかで、見える景色が変わる。

C1被害者

海の夢追い人

坂本龍馬

さかもと りょうま

1836年 – 1867年 · 享年31

あなたは今夜、殺される。だが誰に、なぜ——それを暴くのが、あなたの最後の戦いだ。

薩長同盟の立役者・大政奉還の仕掛け人。新政府構想を携え、世界の海へ出る夢を抱いていた。

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Historical Role · 歴史的な立場

土佐藩郷士の次男。脱藩して勝海舟に師事し、海援隊を組織。薩長同盟と大政奉還の仕掛け人。

Key Facts · 人生のハイライト

  • 日本初の株式会社とも言われる貿易商社「亀山社中」「海援隊」を設立。
  • 犬猿の仲だった薩摩と長州を同盟させ、倒幕の流れを決定づけた。
  • 「船中八策」で新政府の青写真を提示。将軍・慶喜に大政奉還を決断させた。

Personality · 人柄

豪放磊落で開けっ広げ、誰とも対等に接する明るさを持つ。同時に、将来を数手先まで読む冷徹な戦略家でもあった。

Relation to the Incident · 事件との関係

この事件の被害者。近江屋2階で何者かに斬殺される。数日前「命を狙われている」警告を受けていた。

C2容疑者

幕府の刃

佐々木只三郎

ささき たださぶろう

1833年 – 1868年 · 享年35

あなたの刀は、誰のために抜くのか。部下が動いた今夜、あなたは告発される側にいる。

京都見廻組の与頭。治安維持部隊の長として、龍馬を「要注意人物」と監視してきた。

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Historical Role · 歴史的な立場

会津藩出身、京都見廻組の与頭。幕府直轄の治安維持部隊の指揮官として、京都の騒擾を鎮圧する立場。

Key Facts · 人生のハイライト

  • 見廻組は旗本・御家人で構成された幕府の正規軍。脱藩浪士・坂本龍馬は監視対象の最上位にいた。
  • 剣術に秀で、神道無念流の遣い手として知られる。
  • 戊辰戦争の緒戦・鳥羽伏見で戦傷を負い、紀州で没した。

Personality · 人柄

寡黙で職務に忠実な武人。幕府への忠誠を第一とし、私情を差し挟まない徹底した自制を保った。

Relation to the Incident · 事件との関係

近江屋事件で部下・今井信郎らを率いた現場指揮官と目される。実行の有無と命令系統に、いまも謎が残る。

C3容疑者

維新の巨人

西郷隆盛

さいごう たかもり

1828年 – 1877年 · 享年49

盟友を見殺しにする覚悟が、あなたにはあるか。大義と友情、どちらが重い。

薩摩藩の実力者。倒幕の急先鋒。穏健路線の龍馬と、武力革命の自分の間で歪みが生じている。

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Historical Role · 歴史的な立場

薩摩藩士。島津斉彬に抜擢され、倒幕運動の中心に。維新三傑の筆頭として新政府樹立を指導した。

Key Facts · 人生のハイライト

  • 龍馬の仲介で薩長同盟を成立させ、武力倒幕の道を切り開いた。
  • 戊辰戦争では官軍の総指揮官として旧幕府軍を打ち破る。江戸城無血開城の立役者でもある。
  • 維新後に政府と対立、西南戦争で敗死。「最後の侍」として伝説化された。

Personality · 人柄

巨躯と大きな目、底無しの人望。豪胆に見えて繊細、大義のためなら盟友を犠牲にする冷徹さも秘めていた。

Relation to the Incident · 事件との関係

龍馬の「大政奉還」路線は薩摩の「武力倒幕」と衝突。盟友だった男の暗殺が、薩摩の利益と重なる点が疑惑を生む。

C4容疑者

もう一人の被害者

中岡慎太郎

なかおか しんたろう

1838年 – 1867年 · 享年29

あなたは真実を見た。だが、全てを語れば自分も終わる。沈黙と告白の間で揺れる。

陸援隊隊長にして龍馬の親友。事件現場に居合わせ、同じく致命傷を負った唯一の目撃者。

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Historical Role · 歴史的な立場

土佐藩郷士。脱藩して京都で活動し、陸援隊を組織。龍馬とともに薩長同盟の実現に尽力した。

Key Facts · 人生のハイライト

  • 龍馬とは土佐時代からの盟友で、志を同じくする兄弟のような存在だった。
  • 薩長同盟の裏舞台で奔走、長州側の交渉を担った。
  • 近江屋で龍馬と談笑中に襲撃され致命傷。2日後に27歳で死去——だがその間、事件の様子を一部証言した。

Personality · 人柄

実直で熱心な志士。龍馬の豪快さに対し、冷静沈着に理論を積み上げる実務家タイプだった。

Relation to the Incident · 事件との関係

事件現場に居合わせた唯一の目撃者。致命傷を負いながらも犯人について証言したが、その内容は錯綜し、議論を呼ぶ。

E1容疑者

土佐の策士

後藤象二郎

ごとう しょうじろう

1838年 – 1897年 · 享年59

盟友の死は、あなたにとって損か、得か。その答えが、あなた自身を映す鏡になる。

土佐藩参政。大政奉還を龍馬と共に実現した功労者。だが世間の評価は、龍馬に集中している。

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Historical Role · 歴史的な立場

土佐藩上士・参政。龍馬の脱藩を許し、その構想を藩主・山内容堂に建白して大政奉還を実現した政治家。

Key Facts · 人生のハイライト

  • かつて龍馬を「脱藩者」として追っていた立場から、一転して支援者に転じた。
  • 龍馬の「船中八策」を基に建白書を作り、将軍・慶喜を動かす政治工作を主導。
  • 維新後は新政府で農商務大臣などを歴任。実業家としても鉄道敷設などに関わった。

Personality · 人柄

華美を好む派手な気性。大局を見る戦略眼を持ち、状況判断が速い。ただし情より計算が先に立つ。

Relation to the Incident · 事件との関係

藩の会合で龍馬の居場所を不用意に漏らした噂がある。大政奉還の功績が龍馬に集まる中、その心情は揺れていた。

E2容疑者

誠の旗の下に

近藤勇

こんどう いさみ

1834年 – 1868年 · 享年33

あなたは最初に疑われる。犯人ではない——だが、無実でもない。

新選組局長。当初「近江屋事件の実行犯」と疑われ続けた男。真犯人が別にいると知っている。

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Historical Role · 歴史的な立場

武州多摩の農民出身。天然理心流の剣客として京に上り、新選組局長として倒幕派志士を取り締まった。

Key Facts · 人生のハイライト

  • 池田屋事件で長州派志士を討ち、新選組の名を全国に轟かせた。
  • 近江屋事件では真っ先に疑われ、事件後すぐに伏見奉行所で事情聴取を受けた。
  • 戊辰戦争で敗走、板橋で捕縛。罪状の一つに「坂本龍馬暗殺関与」を挙げられ、35歳で処刑される。

Personality · 人柄

武骨で一本気、「誠」の旗のもとに仲間との絆を何より重んじた。情の深さゆえに判断を誤ることも。

Relation to the Incident · 事件との関係

初動で疑われた「第一容疑者」。現在は冤罪説が有力だが、真犯人を知りながら口を閉ざした可能性が語られる。

E3容疑者

変節の証人

今井信郎

いまい のぶお

1841年 – 1918年 · 享年77

あなたは黒幕を知っている。だが言えば自分も裁かれる。忠誠と正義の狭間で、証言の瞬間が来る。

見廻組隊士。後年「自分が龍馬を斬った」と自供するも、真相には謎が残る。

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Historical Role · 歴史的な立場

旗本出身の見廻組隊士。戊辰戦争では旧幕府軍として各地を転戦。明治になって「転向」し一転して国家に仕える。

Key Facts · 人生のハイライト

  • 明治3年(1870年)、自ら「坂本龍馬を斬ったのは自分だ」と供述、禁錮刑に処された。
  • 釈放後は神官となり、晩年は農業に従事。事件を語る回想記も残した。
  • ただし自供は時期により内容が揺れ、誰が命令したか・同行者は誰かなど、核心は曖昧なまま。

Personality · 人柄

幕臣としての誇りと、新時代への適応力を併せ持つ「生き残った男」。慎み深さの中に、揺らがぬ芯を持っていた。

Relation to the Incident · 事件との関係

近江屋事件の「自供実行犯」。だが自供の細部には矛盾があり、黒幕を庇った可能性が今なお議論される。

E4容疑者

龍馬の妻

お龍(楢崎龍)

おりょう(ならさき りょう)

1841年 – 1906年 · 享年65

夫の最後の手紙には、何が書かれていた。その封を切るのは、あなただけの権利だ。

龍馬の妻。夫を失ったあの夜、伏見にいた。誰よりも夫を知る者——そして誰よりも疑われぬ者。

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Historical Role · 歴史的な立場

京都の医師・楢崎将作の娘。寺田屋で龍馬と出会い、内縁の妻として龍馬の生涯最後の日々を共にした。

Key Facts · 人生のハイライト

  • 寺田屋事件(1866年)で、伏見奉行所の捕り方に気づいて裸で龍馬に危機を知らせ、命を救った。
  • 龍馬と薩摩の霧島へ湯治に赴き、日本初の新婚旅行と呼ばれる旅をした。
  • 事件の夜は伏見の寺田屋に滞在。龍馬の最期には立ち会えなかった。

Personality · 人柄

気丈で機転が利く、江戸末期の京女らしい強さを持つ。龍馬の奔放を受け止め、誰よりも夫を見ていた人。

Relation to the Incident · 事件との関係

事件のとき伏見にいた、最も近く最も遠い目撃者。龍馬が託したかもしれない「最後の手紙」の封を切る権利を持つ者。

全8人 — プレイ人数(5〜8人)に応じて登場人物が決まります

Historical Theories · 史実と諸説

四つの仮説

近江屋事件の実行犯候補として、百六十年間、主に四つの説が浮かんでは消えてきました。どの説にも決定的な証拠はなく、いまも研究は続いています。

Most Plausible · 最有力説

京都見廻組単独犯行説

現在最も支持される説。見廻組隊士の今井信郎が、明治三年(1870年)に「自分が龍馬を斬った」と自供したことが核心。 佐々木只三郎が率いる見廻組は、幕府直轄の治安部隊として、脱藩浪士・坂本龍馬を「要注意人物」として監視していました。

根拠: 今井信郎の自供、谷干城ら土佐系証言、見廻組の動機(幕府の敵・龍馬を排除)の合理性。ただし、今井の自供は時代によって内容が揺れ、同行者の特定には諸説がある。

Alternative · 異説

薩摩藩関与説

龍馬の「大政奉還」路線が薩摩の「武力倒幕」方針と衝突していたため、 西郷隆盛ら薩摩上層部が龍馬を邪魔者として排除したという説。 平和的移行路線を取る龍馬は、戦を前提に動いていた薩摩にとって「痛み分け」を迫る存在でした。

根拠: 薩長同盟以降の路線対立、龍馬が薩摩藩邸への身柄移しを勧められていた矛盾、維新政府樹立後に龍馬の業績が意図的に矮小化された経緯。直接証拠はなく状況証拠が中心。

Early Suspect · 当初の疑い

新選組犯行説

事件直後に最初に疑われたのは新選組でした。 隊長・近藤勇は伏見奉行所で一時拘束、局長・近藤は後に甲州勝沼での戦いで捕縛、板橋で処刑される際まで「坂本暗殺の疑い」を持ち続けられていました。 近藤の処刑理由の一つが「近江屋事件への関与」でした。

根拠: 事件現場に残された「こなくそ」という伊予言葉(伊予出身の原田左之助)、見廻組と新選組の連携可能性、近藤勇処刑時の罪状。現在は冤罪の可能性が高いとされるが、完全には否定されていない。

Historical Grudge · 個人的怨恨説

紀州藩怨恨説(いろは丸事件)

事件半年前の「いろは丸事件」で、龍馬は紀州藩の軍艦と自分の船を衝突させ、巨額の賠償金を巻き上げました。 紀州藩内には龍馬への恨みが蓄積しており、三浦休太郎ら紀州系浪士が復讐したという説。 「こなくそ」という伊予言葉も、紀州側の工作員の可能性として語られました。

根拠: いろは丸事件の賠償金(現代換算で数十億円)、紀州藩士と新選組の接触記録、陸奥宗光ら海援隊残党が事件直後に三浦邸を襲撃した事実。明治以降、主流の説ではなくなった。

誰の刀だったか、誰の指示だったか。

百六十年、答えは出ていない。REQUIEM Vol.2では、プレイごとに異なる「答え」を体験できます。

Enter The Night

あの夜の近江屋へ、
招かれる。

Vol.2「坂本龍馬暗殺」は現在準備中です。5〜8人、90〜150分のプレイ体験として、近日リリース予定。